めだか 産卵後の卵の扱い方

葉梨の里霊園の2種類のめだかは、それぞれ50匹程度が孵化して、親魚とは隔離して育成中です。

採卵までの過程などは、過去ブログでも述べていますが、採卵後、孵化までの手順を詳しくご説明します。

1.採卵したら、「卵クリーナー」などで「付着糸」やゴミ、「無精卵」を取り除き、1つ1つばらばらにします。「付着糸」とは、産卵床から卵が落ちないようにするための、粘着性の「糸」のようなものです。これが残っているとカビが発生して、健康な卵を腐らせますので、極力取り除いでください。写真のような先の細いピンセットなどがあると便利です。

2.「水道水」を入れた容器にばらばらにした卵を移し、ごく薄く着色するくらいの「メチレンブルー」を入れます。「メチレンブルー」は、熱帯魚などの細菌性感染症、白点病・水カビ病の治療薬です。これも、カビ防止のためです。*「メチレンブルー」の容器から1滴・・・とおもってもほぼ失敗(多すぎ)します。
自分は、ピンセットで掬うような感じで、少しづつやっています。
「水道水」を使用する理由は、水道水に含まれる「カルキ」(塩素)成分がカビを防ぐ効果があるためです。
水温は気にせず、蛇口からそのままで大丈夫です。また、「メチレンブルー」で染まってしまう卵は、無精卵なので、気付いたら取り除いておきましょう。

3.あとは、毎日、水道水で水替え、メチレンブルーをごく少量投入、カビた卵を取り除く・・・を孵化するまで繰り返します。
250÷水温で孵化します。孵化した稚魚を見つけたら、前もって準備しておいた容器(親魚と似た環境の)に直ぐに移します。稚魚(針子)は、網では掬えないくらい小さいので、スポイトを用意しておくと便利です。
孵化した稚魚は、1cmくらいになるまでは、親魚とは別容器で飼育します。
上記のように育成すれば、孵化率は上がりますが、くれぐれも、ご自身が育成可能な匹数は把握しておいてください。

あると便利Goods。

自分は、長さが違うスポイトを3種、ピンセットも、精密用と長さが違うもの3種、常備しています。